直島精錬所

香川郡

岡山県側の宇野港から頻繁に出ている直島行きのフェリーに乗ると、既に港から見えている香川県・直島。特に島の北側からのアプローチで船上からこの島を眺めると、公害の影響ですっかり禿山に荒れ果てた、「アートの島」一辺倒で語られる事の多いこの島のもう一つの側面を上陸前からまざまざと見せつけられる事になる。

島の西側にある宮之浦港に着くやいなや、レンタサイクルを借りて直島精錬所の入口があるところまで行ってみる事にした。自転車で10分少々行けば島の北側の精錬所の手前まで辿り着けるが、途中からどでかい黄色の看板が現れて日本語、英語、中国語、韓国語の四ヶ国語で「立入禁止」と大きく注意書きされているのが見える。精錬所自体は島の北側の風戸(せと)地区にあるが、そこまで辿り着く事はできず施設を外から見る事はできない。周囲の山は植林が進んではいるものの、精錬所がもたらす煙害の影響でまるっきり禿山になっているのが丸わかりだ。

直島精錬所は大正6(1917)年の操業開始以来100年近い歴史を誇り、精錬所が出来るまで漁業が僅かに行われていただけに過ぎず確固たる産業に乏しかった島が三菱財閥を受け入れ、現在も銅鉱石や金・銀の精錬を行っている。そして島の北側一帯は三菱マテリアル株式会社の私有地で一般人の立ち入りは禁じられている。

香川郡 直島町

香川郡 直島町

香川郡 直島町

香川郡 直島町

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