足立区宮城・江北の間を流れる荒川放水路に架かる江北橋。死んだ女性の姿が現れる、交通事故が絶えない等、心霊スポットマニアの間では「東京十大心霊スポット」の一つに数えられる屈指の有名物件となっているらしく「江北橋」と検索するとグーグル先生は「事故」「心霊」「幽霊」などと不穏なワードを抽出してくれるくらいガチな場所でもある。
この江北橋のたもと、荒川沿いにはここぞとばかりに産業廃棄物処理施設が乱立しており、さながら足立の産廃銀座かと思うような光景を見せている。さらには古紙回収、塗装工場といったものも見られる。このような施設は「NIMBY」(Not in my back yard = 忌避施設)とも言われ、都内にあるこの手の工場はたいていは八潮だの越谷だの埼玉県側の郊外に追いやられているものだが、どっこい足立区江北にはキッチリと残っている。なお近くの本木町一帯は戦後に廃品回収を生業としていた在日コリアンが中心の「バタヤ」が住まうスラム地域も存在していた。この荒川沿いの産廃工場群はその時代の名残りなのかも知れない。