エフュージョン尼崎

尼崎市

物件情報

2005年4月25日午前9時18分頃に発生した「JR福知山線脱線事故」。乗客106人、運転士1人の合計107人が死亡し、562人が重軽傷を負った、JR発足後としては前代未聞の最悪の鉄道事故として世間に大きな衝撃を与えた。その事故現場となったのがJR宝塚線(福知山線)の塚口~尼崎駅間の右カーブ区間。制限速度70キロのところを116キロで突っ込み、カーブを曲がりきれず線路脇真正面の分譲マンション「エフュージョン尼崎」に衝突。

このマンションがどうなっているのか、事故後2年後の2007年に様子を見に行った事がある。線路脇から見えるマンションの一階部分駐車場に車体がめり込み、二階部分のバルコニーの外壁まで広い範囲で損傷が見られる。事故翌年にJR西日本がマンションの所有権を買い取り、住民は全て退去、マンション前に遺族の為の慰霊施設、献花台を設置し警備員が24時間体制で常駐し、事故から10年以上が経過してもこの状態のままで建物が残っている。

「エフュージョン尼崎」は2002年竣工の建物だが、既に外壁の崩落など老朽化が始まっていて、整備案としてマンションの建物のうち事故の痕跡が残る2階部分までを保存して残りは解体するなどの計画が挙がっている。なお、2017年秋時点、建物の解体工事が進められている。

物件写真

エフュージョン尼崎:2007年撮影。建物に事故の痕跡が残る

エフュージョン尼崎:2017年撮影。解体工事が進められている

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