カーサ桜上水

杉並区

物件情報

京王線桜上水駅から徒歩7分、杉並区下高井戸二丁目に建つ分譲マンション「カーサ桜上水」が思わぬ土地トラブルの渦中にある。昭和46(1971)年に建てられた11階建ての古い分譲マンションなのだが、その敷地の一部で駐車場用地だった場所に突然戸建て住宅が6戸も建設され、元々あったマンションの「容積率」が建築基準法違反となってしまい、杉並区からマンションが違法建築として警告を受ける状態になってしまった。何の非もないマンション住民が気の毒な案件なのだが、どんな感じなのか見に来たら、確かに本来マンションの駐車場だったはずの土地に全く同じ面構えの戸建て住宅がずらりと6軒並んでいて、見ての通りのお間抜けな状況。元々のマンションは1階と2階(もしかしたら3階まで?)のベランダが新たに建てられた戸建て住宅の影に隠れて完全に日照権を侵害している。

なんでこんな事になったのかと言うと、マンションの土地自体が借地だったからで、マンション敷地のうち駐車場用地を除いた1700㎡のみ借地契約されているのに対し、実際には駐車場用地を含めた3000㎡で建築確認申請を行っていて、今回、土地の一部である駐車場用地が業者に売却され戸建て住宅が建設、「土地の二重使用状態」がまかり通ってしまった、というのが事の顛末らしい。

住民は戸建て住宅を建設した業者を相手取り訴訟を起こした結果、戸建て住宅部分についてはマンションの管理組合が業者から土地を買い取った上で撤去を行い元通りにする事で2017年12月に住民と和解、近いうちに建物は無くなる予定になっている。築50年近いマンションに暮らしていても、こんな争い事に巻き込まれる事があるなんて、いやはや恐ろしい。

物件写真

マンション購入は慎重に

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