長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅

鹿嶋市

日本広しと言えども、やはり何もない田舎であればある程、地元の駅の名前を無駄に長くしてみたりして世間の注目を浴びようとする傾向がある。そんな例の一つが茨城県鹿嶋市を走る「鹿島臨海鉄道」の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」駅である。漢字混じり表記だと13文字、平仮名表記だと「ちょうじゃがはましおさいはまなすこうえんまえ」と22文字に、アルファベット表記だと「CHOJAGAHAMA SHIOSAI HAMANASHIKOENMAE」と34文字にまで膨れ上がる。あまりに長い駅名なので駅名標識も平仮名とアルファベットが二段に分かれている。

平仮名表記の22文字は熊本県南阿蘇村にある南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」(みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん)駅と並び、日本一長い駅名として双璧を成す存在である。しかし漢字混じりの正式表記だと南阿蘇鉄道の駅の方が一文字多い14文字となり、当駅は実質的に日本で二番目に長い駅名となっている。1990年に開業した駅で当時は正式表記、平仮名表記ともに日本一だったが、2年後の1992年に南阿蘇水の生まれる里白水高原駅が開業し、日本一の座を明け渡している。

駅前にはコンビニや食堂の一軒すらなく、ダイドードリンコの自販機と公衆電話しかない。駅名の由来となっている大野潮騒はまなす公園も駅から1キロ近く離れていて、全然公園前ではない。

ちなみに世界一長い駅名はイギリスにある「スランヴァイルプールグウインゲルゴウゲールウクウィールンドロブウリスランダスイハオゴゴゴッ」(LLANFAIRPWLLGWYNGYLLGOGERYCHWYRNDROBWLLLLANTYSILIOGOGOGOCH)駅である。アルファベット58文字。ムダに長い駅名標識に笑うしかない。

鹿嶋市 長者ヶ浜潮騒はまなす公園前

鹿嶋市 長者ヶ浜潮騒はまなす公園前

鹿嶋市 長者ヶ浜潮騒はまなす公園前

鹿嶋市 長者ヶ浜潮騒はまなす公園前

タイトルとURLをコピーしました