北梅田地下道

大阪市北区

「大阪駅周辺における最後の一等地」とされ、現在再開発事業が進められているJR大阪駅北側の旧梅田貨物駅(梅田北ヤード)を中心とする再開発地域、その地下を東西に通る全長200メートルの「北梅田地下道」。1993年に開業した「新梅田シティ」との連絡通路として専ら知られる地下道で、通勤客に混じって「梅田スカイビル・空中庭園展望台」目当ての外国人観光客の往来も激しい。

巨大な貨物駅によって梅田と分断されていた旧大淀区(大淀地域)の間を結ぶ地域の道路としての歴史は古く、現在の梅田貨物駅が開業する以前からあった「梅北道路」が貨物駅の建設によって廃止、これによって不便を蒙る事になった地元有力者が集まり「梅北道路復活期成会」を結成、昭和3(1928)年4月に現在の「北梅田地下道」が開通したのがこの地下道の由来となっていて、90年もの歴史を誇る地下道である事を示す年季の入った記念プレートが梅田側入口に誇らしげに掲げられていた。記念プレートの碑文によると当初は「壱阡六百五拾八尺」(503メートル)もの長さがあったらしい。

梅田貨物駅跡には2023年春に「北梅田駅」が開業予定となっていて、その頃にはこの地下道も無くなっているかも知れない。

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