旧平沼駅

横浜市西区

品川から横浜、三浦半島を貫く京浜急行に乗ると横浜駅を過ぎて次の戸部駅の手前あたりを通ると目にする、使われていない相対式ホームの跡。ここにはかつて「平沼駅」という駅が存在していたらしく、その様子を見るべく訪れてみると、コンクリート建ての高架の下に明らかに駅の遺構として残っている階段があったりして廃駅っぷりが生々しく、経年劣化でコンクリートがあちこち欠けていたりもする。

元々は昭和6(1931)年、地元の平沼商店街の要請で開業した駅だったが戦時中に営業休止、その後昭和19(1944)年に廃止が決まってしまい、翌年昭和20(1945)年5月にあった横浜大空襲の被害で駅の残存施設が被災している。戦後も駅は復活する事もなくホーム上は保線工事の資材置場として使われているのみである。以前は戦災で焼け残った鉄筋の屋根が駅ホームを覆っていたが、1999年に撤去された。

もっとも横浜駅からも徒歩圏内にあるし相鉄線平沼橋駅や市営地下鉄高島町駅もすぐ近くにあるので駅の必要性も感じられない場所だが、ホームが高架橋と一体化しているので撤去が出来ず、この状態を保っている。

横浜市 平沼橋

横浜市 平沼橋

横浜市 平沼橋

横浜市 平沼橋

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