旧谷中村

栃木市

日本初の公害事件と言われる足尾鉱毒事件。それによる鉱毒を沈殿し無害化させる事を目的に渡良瀬川下流に作られたのが渡良瀬遊水地で、この遊水地を作る為にこの一帯を政府が強制的に買収を進める中、鉱毒事件を告発し反対運動に生涯を捧げてきた田中正造をはじめとする一部の農民が強制買収に抵抗し最後まで住み続けていたが強制執行によって残った民家も全て破壊され、明治39(1906)年に廃村となった旧谷中村の痕跡が未だに渡良瀬遊水地内にあるというので見に行った。

遊水地内の谷中池の北側に「史跡保全ゾーン」と書かれた一画があり、この付近が旧谷中村の中心地だったそうで、かつての村人の屋敷も村役場も建物の類は全く残ってはいないが、村の鎮守であった雷電神社や延命寺の共同墓地などは当地に残され、ここが紛れも無く人の住んでいた村だった事を示している。旧谷中村が消滅して下都賀郡藤岡町に編入されたが、その藤岡町も平成の大合併により2010年3月29日から栃木市の一部となった。

栃木市 藤岡町

栃木市 藤岡町

栃木市 藤岡町

栃木市 藤岡町

栃木市 藤岡町

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