直島・崇徳天皇宮

香川郡

今でこそ「アートの島」として持て囃されるようになった香川県の直島だが、元はと言えば直島精錬所の存在があり、日本の近代化によって生じた負の遺産のイメージを強く背負っていた島でもあったのだが、一方でこの島にあるものと言えば菅原道真、平将門に加え「日本三大怨霊」の一つに数えられる崇徳天皇を祀る「崇徳天皇宮」。島の南東側の積浦集落を望む高台の上にあって、かつて保元の乱により敗れた末に京を追い出され讃岐国に流される前、この直島に逗留していた時期があったというのが神社の由来。

崇徳天皇の怨霊伝説と言えば知る人ぞ知るもので、京都にある、同じ崇徳天皇を祀る安井金比羅宮はその強力な怨念の力にあやかろうと「縁切り祈願」に訪れる参拝者が後を絶たないが、こちら直島の崇徳天皇宮は観光客がふらりと訪ねる事もなく、全くの静寂を保っている。

香川郡 直島町

香川郡 直島町

香川郡 直島町

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