長崎市中心部から北西30キロの洋上に浮かぶ「池島」は有名な軍艦島と並んで「炭鉱の島」として栄えた島で、2001年に閉山するまで九州最後の炭鉱として現役で稼働していた事もあり、島には放置された炭鉱住宅(団地)群が未だにわんさか残っている。
松島炭鉱株式会社の社宅だった4階建ての中層棟が立ち並ぶ団地の4階部分にある一室が見学者向けに用意されており、建物を管理する三井松島リソーシス株式会社に事前連絡すれば室内を見学する事ができる。実際に従業員が暮らしていた部屋がそのまま残っていて、生活用品や食料品が各所に置きっぱなしになっているのが生々しい。
さらに屋上に上がる外階段もあり、団地群を一望できる展望台となっている。1970年代の最盛期には約7700人、2001年の閉山時には約2700人が暮らしていた島も、今ではたったの166人しか居ない。