池島の8階建て社宅廃墟

長崎市

2001年に閉山した「九州最後の炭鉱」、長崎県の池島にはかつて炭鉱マンとその家族が暮らしていた社宅がそこかしこに廃墟となったまま放置されているが、最も象徴的な風景が島の西側にそびえる一際大きな「8階建て社宅」。軍艦島を髣髴とさせる威圧感漂う建物で、狭い島の面積を有効活用するためにこの高さになってはいるが、8階建てなのにエレベーターは設置されていない。

この団地の裏側は高台になっていて5階部分と直結する橋があり、さらに5階には渡り廊下が巡らされている。上層階の住民はわざわざ1階から階段をとぼとぼ登る必要が無かった訳だ。

団地内は経年劣化による荒廃が進んでいるため進入不可で、立ち入り禁止の札が掛かったバリケードをよく見ると注意書きがインドネシア語で書かれているのが目に付く。閉山後の池島では発展途上国への技術支援を目的にインドネシアやベトナムからの研修生を受け入れていた時期があり、その時の名残りらしい。

長崎市 池島

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