大門地下道

さいたま市

埼玉県一の大都会らしい大宮駅東口の繁華街。県内を代表しながらも全く再開発されずゴチャゴチャした街並みでいつまで経っても洗練される事のないダサイタマの経済首都と言った所ですが、実はこの大宮駅東口には埼玉県で唯一と言われる「地下街」が存在している。それが大宮高島屋真向かいのお下品な漫画喫茶の巨大看板が目印の「大一ビル」の足元に存在する「大門地下道」。

大一ビルが建設された昭和37(1962)年からあるそうで相当古いには違いないが、これが埼玉県初にして唯一の地下道というのだ。県道90号(旧中山道)を挟んで入口が2つあり、信号を渡らず地下道を通り抜けて往来できる仕様になっているが、唯一地下道で営業しているのはメガネ屋一軒のみで、地下道に立ち入り可能なのはメガネ屋の営業時間内だけ。後は潰れた店舗の古めかしいシャッターが連なるだけの寂しい空間で、掃除道具やガラクタが置きっぱなしになっている。

ちなみに大一ビルは建設当初「新共栄ビル」という名称で、地下1階地上6階建てのビルの内部は昭和35(1960)年に起きた駅前の大火災で被災した個人商店主が入居していた「大一デパート」があった。今ではただの雑居ビルだが、これも当時の大宮では初のデパートだったらしい。内部は複雑極まる構造で「大宮の九龍城砦」との異名もある。

さいたま市 大宮

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