徳島県内陸部の吉野川流域には「うだつの町並み」で知られる街が有名な脇町の他にも「貞光」という街があり、2005年に市町村合併で美馬郡つるぎ町の一部となっている貞光町の中心にあたる「貞光中央商店街」沿いに全国的にも珍しいとされる「二層うだつの町並み」があり、特徴的な伝統的家屋が連なっている。中でも江戸時代の庄屋（酒造業）「織本屋」はかつての貞光の繁栄ぶりを示すに充分の豪勢な伝統家屋だ。
脇町が観光地として割とメジャーになっている一方でこちらは観光客の人影もなく、あまり知られていないのかたまたまなのか、徳島自体そもそも人が居ないからか定かではないが、立派な二層うだつの家々はもとより商店街に立ち並ぶ店の数々も激渋過ぎて素晴らしい。
ラジウム温泉を売りにする銭湯「貞光温泉」や堂々たる佇まいの大衆食堂「飯田食堂」にも惹かれるものがあるが、いかんせん観光する時間が足りず、街並みをさっと眺めただけで終わった。次回はしっかり泊まりがけで来たい町ですね。
（※貞光温泉は2011年末に廃業したそうです）
