那覇バスターミナル

那覇市

ゆいレール以外に全く鉄道のない沖縄において交通の要になっているバスターミナルが、ゆいレール旭橋駅近くの那覇市泉崎にある。元々この場所には戦前まで走っていた沖縄県営鉄道の那覇駅があったが、沖縄戦で破壊されてしまったので鉄道時代の面影は全然残っておらず、バスターミナルの建物は昭和34(1959)年に完成、沖縄返還後の交通方式変更に伴う改装を経て今に続いている。
近年は観光客もレンタカーの利用が多く、使い勝手の悪いバスで旅行する観光客は滅多に居ない為か、バスターミナル内もどこか閑散としていて、米軍利用者向けと思われる英語表記の行き先案内や、絶滅危惧種と思われる反転フラップ式案内表示機がそのまま残っている。ターミナル2階はバス従業員の休憩室や飲食店街が連なっているがレトロ具合が半端無く、現役営業している店も少なくなったが、特に繁盛している「みつ食堂」では各種定食がボリュームたっぷりで召し上がれる。
あとバスターミナル敷地内にある「仲島の大石」はかつてこの辺りまで海岸があった事を示す琉球石灰岩の大岩で、足元の案内板には昔この付近に仲島遊郭があり、歌人であり遊女でもあった吉屋チルーがこの地で短い生涯を終えたと記されていた。
なお、旭橋駅周辺は再開発が進んでおり、この那覇バスターミナルも2015年中には建て替えによる解体が予定されている。

那覇市 旭橋 泉崎

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