堺市西区、阪神工業地帯の一角を占める湾岸地域のオアシスとして昼は市民の憩いの場に、夜は野郎どもが群がり発展しているらしい浜寺公園。その玄関口に、あの東京駅丸の内駅舎を建造した事で知られる辰野金吾が手掛けた木造平屋建て駅舎が現存している。南海本線浜寺公園駅である。
明治40（1907）年築で国指定有形文化財、現存する私鉄駅舎では最古のものであるが、浜寺公園駅の高架化工事に伴い2016年1月27日に現役引退が決まっており閉鎖の予定となっている。南海本線と言ったらともかくガラの悪い街ばかりのイメージですが、浜寺公園駅周辺は割とれっきとした高級住宅街であり、阪神間モダニズムとやらの一翼を担っていた街でもあるのだ。
