物件情報
同じ川崎市内でも川崎区ほどコアな地域ではないが、隣の幸区もそれなりに昭和の貧しい時代を思い起こさせるオンボロレトロな市場の残骸が残っているもので、先日訪れた小向マーケットから然程離れていない、幸区下平間という地域に「亀甲マーケット」なる古い市場が残っているという事を聞きつけてやってきた。場所はJR南武線鹿島田駅最寄りの、国道409号(府中街道)沿いの一画だ。
亀甲という名称の通りに建物を上から見ると六角形…ではなく八角形の、まるでサーカスのテントをそのままトタンとベニヤ板を張って作っちゃいました的なノリで建てられた簡素なもので、建築年代的には昭和30年前後に出来たものと見られるが、航空写真で特徴的な八角形の屋根を見るとまるでパッチワークのようでもある。精肉店等の店舗の看板が僅かに残ってはいるが、既に市場としての役割は終えており通路は昼間でも日光が入らず真っ暗だ。だが一部は居酒屋があったり住民もいる一般家屋にもなっているので訪問時はトラブル注意。
<追記>2019年10月時点で、亀甲マーケットは解体されているとの情報がありました。