大門商店街飲食店街

津市

三重県の県庁所在地である津市、その中心市街地は近鉄の駅からも程遠い場所にあり、浅草・大須と並ぶ日本三大観音の一つに数えられるらしい「津観音」の門前町である大門商店街周辺にアーケード商店街や飲食店街が形成されている。特に津観音のすぐ脇にある「大門商店街飲食店街」はレトロぶりが尋常ではない。古びたアーケードを挟んだ両側に飲食店ビルがあり、個人経営の小さなスナックや居酒屋がひしめいている訳だが、朝っぱらにやってくると人通りもおらず、頭上には鳩やカラスが多数飛び交い、アーケードの屋根から鳩やカラスの爪音がカチカチ響く音だけがこだまする。半ば廃墟化して鳥の糞が堆積した箇所もありなかなか壮絶だ。

ビルの一階が飲食街の通路になっていてフィリピンパブなんかもあるが、昭和のドス黒さが濃密に残された空間に圧倒される。さらにこの二階は住居となっているのだ。踏み面の極端に狭い階段を上がって二階を覗くと三重県にやたら多い日系ブラジル人のヤンキーが書いたと思しき外国語の落書きと「昭和三十一年」の日付が刻まれたプレートがあった。それほど昔から存在するビルという事だ。

津市 大門

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