ピーチライナー

小牧市

物件情報

名古屋の北東部にある愛知県小牧市は名古屋市のベッドタウンというよりも職住近接型の工業都市として独自に発展している地域で、小牧市東部には「桃花台ニュータウン」という大型新興住宅地があり、名鉄小牧駅と桃花台地域を結んでいた新交通システム「ピーチライナー」(桃花台新交通桃花台線)というものがあった。

経営は愛知県の第三セクター「桃花台新交通株式会社」(解散)で、1991年に開業以来赤字続きで早くから「ピンチライナー」などと揶揄されていた交通機関だが、2006年9月30日の営業を最後に廃止、それ以来、小牧駅から延々と伸びる高架線路は用途もなく放置プレイをかまされている。高架線路の撤去費用が多額である事が理由にある。

元々から自動車王国である愛知県だけに桃花台地区の住民の移動は自家用車がデフォルトである事と、小牧駅からの名鉄小牧線での都心乗り入れが微妙過ぎて電車通勤の手段として碌に使い物にならなかった事が要因となっている。2003年の地下鉄上飯田線開通まで名鉄小牧線は上飯田駅終点で徒歩15分掛かる地下鉄平安通駅まで歩かなければならない状況が長く続いていた。

ピーチライナー廃止後、桃花台住民向けの路線バスや高速バスが小牧駅、春日井駅、名古屋駅に向けてそれぞれ走っていて、公共交通機関で都心に通勤する場合でもバスで事足りる状況である。

なお、ピーチライナーの終点である桃花台東駅の先には車両転回用のループ線が敷設されている。これは車両の片側しか運転席が付いておらず折り返し運転ができないピーチライナー独自の仕様で、小牧駅側にも同様のものがある。

物件写真

小牧市発祥名古屋コーチン

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