出屋敷中通り商店街

尼崎市

阪神出屋敷駅前にぽっかり口を開けて佇んでいたボロボロのアーケード商店街、それが「出屋敷中通り」である。かつて阪神工業地帯で働く工場労働者達の暮らす街であった出屋敷、傍らを走る阪神電車も今のような高架ではなく平面線路で、その線路沿いにもボロいアーケードが連なっていて、そのまま三和商店街や尼崎中央商店街まで傘を差さずに歩けたそうだ。

その頃の栄華の名残りとしては最後にも近い存在だった出屋敷中通りのアーケード、この造りから見ても昭和30年代くらいからはあったのではないかと思われるが、僅かに残るバラック建ての居酒屋や銭湯「宝来湯」、それにアーケードの東端部にあるレトロ感満載な「大衆喫茶玉一」(廃業)など、昭和な空間がタイムカプセルの如く残されている場所でもあった。

個人商店がちらほら開いている他はかなり廃墟化した商店も多く、危険な状態の廃屋も見られたが、2013年に老朽化したアーケードがとうとう撤去され、もはや商店街としての体裁も失われた。そして銭湯「宝来湯」も廃業した模様である。

尼崎市 出屋敷

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