出屋敷商店街

尼崎市

阪神出屋敷駅前を南北に走る車道に「出屋敷商店街」と書かれた関西スーパーの広告つきアーチ看板が見られる。かつてはこの辺りも臨海部の工業地帯で働く労働者の街として栄え、昭和の高度経済成長期、商店街沿いには簡易宿泊所や居酒屋が多数立ち並ぶ光景が見られたそうだが、今見てみるとまるっきり寂れてしまっている。結構、廃墟のまま長年ほったらかしになっている建物も少なくない。既に商店街としてはオワコン状態。

夜ともなると駅前なのに薄暗く陰気臭く不気味ですらあるのだが、出屋敷駅前のアマトラ横丁を除けばここいらで飲み食いできる所は丹波屋尼西店と、ぽつぽつ残る個人経営の飲食店くらいか。

しかしこの界隈、尼崎きっての裏名所「かんなみ新地」に至る通り道でもあり、駅前の一等地に真新しいビジネスホテル「サンホテル尼崎」が開業していて、これは適切な需要予測のもと建設されたのだなと感心する事請け合い。試しにここで一泊してみたのだが、翌朝起きて部屋から外を眺めると、遠目に阪神工業地帯の煙突群と、そこからもくもくと挙がる煤煙が拝める。関西に名だたる工業都市尼崎はまだまだ現役なのである。

尼崎市 出屋敷

尼崎市 出屋敷

尼崎市 出屋敷

尼崎市 出屋敷

尼崎市 出屋敷

尼崎市 出屋敷

タイトルとURLをコピーしました