駅構内がやたら豪華でバブル期の香りを漂わせる都営地下鉄大江戸線の駅の中でもとりわけ近年意識高い系な人々が好んでやってくる「清澄白河駅」のホームはやたらとメタリックで近代美術的センスが爆発している。これは最寄りに東京都現代美術館があるからだろうというのは容易に分かるのだが、テーマは「20世紀文明の化石」という事で、江東区で多く生産されてきた工業製品のスクラップを素材として再利用したものだというのだ。よく見たら町工場に捨てられてそうな配管パイプっぽいものや鉄柵なんかがぐっちゃぐちゃにホームの壁に貼り付けられている。製作は造形作家の樋口正一郎氏によるもの。
