大阪ドームシティ

大阪市西区

1990年代、大阪市によるベイエリア乱開発・第三セクター経営によって莫大な公金が投入され財政危機を迎えた事は記憶にも新しいが、大阪市西区千代崎に1997年にオープンした「大阪ドーム」もまたそんな赤字遺産の一つである。

今でこそ大阪ドームはネーミングライツ売却によって「京セラドーム大阪」と呼ばれ、周囲にはイオンモールや大型ホームセンター「スーパービバホーム」まで開業しており今時のショッピングモールらしい体裁になっているが、当初は大阪市の主導で開発され、プロ野球球団「大阪近鉄バファローズ」を誘致した上で大阪市の第三セクター会社が施設を経営し、その放漫経営の酷さが仇となり2004年に事実上経営破綻している。その後経営改善の為に近鉄球団を引き継ぐオリックスグループが施設を所有しており、第三セクター会社は解散している。

開業当初はドーム球場二階のショッピングモール「グリンドムモール」に加えて、9階に「フェスタモール」と呼ばれる施設があり屋内型遊園地「シムランドQ」というものまで存在していたそうだが、大阪ドーム内のかなり奥まった所にあった事から客足が伸びず開業数年ももたないうちに閉園している。ドーム球場の外周部を取り囲む形で広がっていた遊園地だったらしいが、跡地は今どうなっているんでしょうね…

コンサートホールとしても度々使われる事もある大阪ドームなのだが、地域一帯の地盤が軟弱で、コンサート参加者の「縦ノリ」によって周辺の建物に「地震」が発生するというギャグのような現象が起きる事でも有名。ちなみに1997年のこけら落とし公演には「globe」がコンサートを開いている。時代を感じますね…

大阪市西区 ドーム前千代崎

大阪市西区 ドーム前千代崎

大阪市西区 ドーム前千代崎

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