かつてボウリングブーム全盛期だった昭和40年代に全国各地にボウリング場が次々開設された時代もあったが、それらは平成の世になってから無残にも潰れてしまい廃墟となっている。大田区池上に「世界最大級のボウリング場」と謳われた超大型ボウリング場「トーヨーボール池上」の建物がある。全200レーンを超える規模を誇っていたというが、2008年になって突然の閉鎖。半グレ集団「関東連合」による人違い殺人事件の舞台になった場所でも知られている。
昭和の激動期に名を上げた実業家・横井英樹氏率いる東洋郵船は、横井氏の地元である愛知県稲沢市(旧・中島郡平和町)にも巨大ボウリング場廃墟を残している。平成の世になって「廃墟の父」とマニアに呼ばれる皮肉な存在だ。国道1号沿いにそびえる巨大なボウリング場はそのままの姿で廃墟になってしまった。長らく建物の取り壊しの目処も立っていなかったが、2011年中に解体工事が着手、現在は跡地に巨大パチンコ屋が出来ている。