オーク200

大阪市港区

大阪ベイエリアの入口、地下鉄中央線とJR大阪環状線の弁天町駅、国道43号線と中央大通りが交差する交通の要衝とも言える場所に「オーク200」という高さ200メートルの2棟の超高層ビルを核として再開発地区が出来たのはバブルの余韻も残る1993年2月の事。大阪市の市有地を使った公有地信託制度を導入した土地信託事業でもあったが、バブル崩壊で収益はみるみる悪化。事業を請け負ったりそな銀行等の3つの銀行は発生した600億円の債務の負担を大阪市に求め大阪地裁に提訴、地裁側も大阪市側の責任を認め債務の支払いを命じる判決を下している…というとんでもないバブルの負の遺産でもある。

2棟の超高層ビルは駅側の「1番街」にホテル大阪ベイタワー、海側の「4番街」は所謂タワーマンション、それに加えてアミューズメント施設が集まる「3番街」には大型屋内プール「POOLS」やゲームセンター等が入居、残る「2番街」に各種商業施設が入居という形になっていて今時ありがちな駅前再開発地区の走りのような存在になっているが、年がら年中国道43号の渋滞と排ガス被害の酷い弁天町駅前交差点の角にあって都心部に比べて住居、オフィステナント双方とも人気の程はイマイチ。入居店舗も高級感の欠片もないのが特徴。オフィスフロアには空きテナントの穴埋めとばかりに大阪市の関連団体が数多く入居しており「バブルの塔」と揶揄された南港のWTCコスモタワー(現・大阪府咲洲庁舎)と酷似していた。

大阪市港区 弁天町

大阪市港区 弁天町

大阪市港区 弁天町

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