アジア太平洋トレードセンター

大阪市住之江区

1990年代、大阪臨海部のハコモノ乱開発「テクノポート大阪計画」の一環で建設された複合商業施設。当初は大阪市の第三セクターが運営していた。その名の通り貿易センターとして保税地域に指定されていたが1994年に開業して以来高賃料や交通便の悪さを理由に入居していた業者が次々撤退。アウトレットモールを誘致するなどしたがグダグダ状態で赤字垂れ流し、2003年には実質破綻に至った。その後は民間人社長が入って黒字化に成功して何とかやってるみたいですが…なお2008年からは別府行き定期航路の発着場が出来ている。

アジア太平洋トレードセンターはO’s棟とITM棟の2棟で構成されているが、特にITM棟は12階建ての吹き抜けとなった建物がバブリーで、それでいてまともな入居テナントがせいぜい大塚家具くらいで上階はまるごと空きテナントだらけといった悲惨な状況で、そこを大阪市の関連部署が穴埋めに入居しているといった体たらく。とてもピエリ守山を笑えない。総事業費1465億円を掛けて建設されたもので、大阪市の財政問題に今なお重くのしかかっている。

住之江区 南港

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