大阪府咲洲庁舎

大阪市住之江区

1990年代から大阪市によって行われた総事業費2兆円超にもなる「テクノポート大阪計画」の目玉として建てられた高さ256メートル地上55階建てのビル。日本国内ではあべのハルカス、横浜ランドマークタワー、そして大阪府によって泉佐野に建設されたりんくうゲートタワービルに次いで国内第4位の超高層ビルである。総事業費1193億円を掛けて1995年竣工、完成当時は「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(愛称・WTCコスモタワー)という名称で、すぐ向かいにあるアジア太平洋トレードセンター(ATC)同様、当初は国際貿易拠点として機能するはずだったがATCと同じ理由でテナントが続々撤退、穴埋めに大阪市の関連部署が入居し「大阪市役所第二庁舎」と揶揄されるようになった。

ATCと同時に2003年に特定調停を申し立て実質破綻。この当時には階下の商業施設(フェスパ)にゲームセンターやパチスロ店が入居するなどしてグダグダ状態が酷いものであったが、2010年6月から建物が大阪府に譲渡され名称も「大阪府咲洲庁舎」に変更、名実ともに「大阪“府”第二庁舎」として第二の人生をスタートする事になった。

当ビル55階にある有料展望台(入場料500円)は現在も営業していて、大阪湾一帯や市内を一望できる素敵なスポットのままです。あべのハルカスもいいけど、コスモタワーの事もたまには思い出してあげてください。

住之江区 南港

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