阪神地域でもっぱら有名なのは「福男ダッシュ」で有名な西宮戎神社であるが、実は尼崎にも「えべっさん」がいる。阪神尼崎駅近くの「尼崎戎神社」である。こう見えても醍醐天皇以前の古い時代からの歴史があると伝承がある神社だが、長い歴史の中で戦火や災害に見舞われたりして神社の規模が縮小し続けた為に「ちぢみさん」という別名もついているとか。
ちぢみさんというよりチヂミでも焼いとんのかというノリが今の尼崎やろといった感じでもあるが、境内に韓国のトッポギ用ヤンニョンジャンの袋が大量に不法投棄されているのを目にしたのであながち間違いでもありません。
神社の境内は阪神本線の脇にちぢこまった形であるが鳥居だけはやたらと巨大で電車の窓からもよく見える。西宮戎神社同様、ここでも毎年1月9～11日に十日えびす大祭が執り行われ「商売繁盛で笹持って来い」の縁起担ぎで今なお地元商売人の信仰が厚い。
神社の境内はただでさえ窮屈な上に神田公園として一般開放されている。間抜けなタコの頭だけが土中から顔を出した砂場や公園内での注意書きに「はずかしい干し物」とわざわざ描いてあるのが笑いを誘うが、神社の周りを見るとこれまた如何わしさ満開のアッチ系な店舗が軒を連ねる一帯になっており尼崎の住環境の厳しさを物語る。「天空の楽園ラピュタ」ってほぼそのまんまやないか…（ちなみにこの店舗は現存してません）
