物件情報
築地市場の老朽化を理由に、2014年を目処に計画が進んでいたものの、土壌汚染問題の発覚やその後のグダグダっぷりで開業が遅れに遅れて、今や嘲笑の的にすらなっている感のある「豊洲新市場(東京都中央卸売市場豊洲市場)」がどんな感じになっているのか見に行った。場所は江東区豊洲六丁目にあたる土地だが、築地市場からは晴海通り・有明通りを経由して直線距離で片道2キロ余りと近く、晴海大橋や建設中の豊洲大橋などを使えばすぐに行き来できる。
本当は2016年11月7日に開業が決まっていたものの、同年8月に新知事に就任した小池百合子氏の「鶴の一声」で移転延期が決まり、先に完成した市場の巨大な冷凍庫は空っぽのまま月300万円とも言われる電気代を食う羽目になり、すっかり移転する気でいた市場関係者もお怒りになるなど結果としてグダグダ感に拍車を掛けるだけとなった。テレビ報道でもうるさく「豊洲」「土壌汚染」と繰り返される始末で、せっかく豊洲にタワマンを買ったにわかセレブ軍団達も冷水を浴びせられる格好にもなり、色々と踏んだり蹴ったりになっている豊洲という街のお話なのでした。
すったもんだの挙句、豊洲市場は2018年10月11日に開業決定。長らく利用者が皆無だった無駄な都会の秘境駅、ゆりかもめ市場前駅もこれでようやく日の目を見ることになる。