JR常磐線・武蔵野線が交差する松戸市の新松戸駅前には千葉県有数の超絶ローカル鉄道の一つである「流鉄流山線」の幸谷駅がある。常磐線馬橋駅と当駅、それから流山までを結ぶ全長5.7キロ、全6駅しかない同線のうちJR線の乗り換えが便利な幸谷駅は最も利用者数が多い。単線で二両編成、西武鉄道のかなり古い車両のお下がりを未だに使っている事もあって鉄道マニアには好まれる路線だが、並走するつくばエクスプレス線に客足を取られ経営状況はお察しの通りという事らしい。
幸谷駅の駅舎は流鉄管理のマンション「流鉄カーサ新松戸」の一階部分にあり、駅自体がマンションと一体化している変わった作り。切符売り場や有人窓口はあるにはあるが改札は自動化されないまま、駅の設備も昭和の匂いがプンプン漂う。ある意味東京に最も近いローカル地方鉄道といった趣きである。