夢舞大橋

大阪市此花区

大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)と舞洲(まいしま)の間に架けられた「世界初の浮体式旋回可動橋」である夢舞大橋。大型船舶通行の際に橋を90度横向きに回転出来るようになっていて、その特殊な構造ゆえに総工費が膨らみ、約635億円が投じられたというのだ。しかし2001年の完成以降、橋を渡った先の夢洲が未開発で、殆ど工事関係者しか利用がない事から「税金の無駄遣い」の象徴としてテレビに紹介されたりした。2009年8月に夢咲トンネルが開通して夢洲と南港(咲洲)と繋がったので一般車の通行が可能になったが、未だに歩道部分は立入禁止となっている。

2004年以降、夢舞大橋では年に一度のペースで橋の開閉訓練が行われてきた。最初の二回は開閉訓練自体が失敗したが、それ以降は毎回成功している模様。その時の様子を写真に収めたブログなどを見ると、よくもまあこんなけったいな橋作って、そもそも必要があったのかと改めて思う。これも2008年大阪五輪招致を名目にしたベイエリア乱開発による負の遺産の一つと見る向きもある。

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