東武宇都宮駅前から二荒山神社前のバンバ通りまでの間を東西に貫く栃木県を代表するアーケード商店街「オリオン通り」。地方都市のそれとは思えない近代的で洗練されたアーケードと商店が立ち並ぶ、宇都宮のまさに中心として栄えていたはずの場所でもあるのだが、よくよく見回すと空き店舗と化したテナントがそこら中に目に付く。郊外のショッピングモールに客足を奪われるという北関東の地方都市にはありがちな寂れ方をしているのだが、そんな空き店舗の一つに悲惨な事件の現場がひっそりと残っている。
それが2000年6月に起きた「宇都宮宝石店放火殺人事件」の現場となった元ジュエリーツツミ宇都宮店で、ここでは従業員6名が犠牲となり、県内一番の目抜き通りに暗い影を落とす出来事として、事件から15年以上経過した今もその姿を留めている。
ちなみにオリオン通りは江野町側と曲師町側で商店街の運営者が違っていて、それぞれ商店街のWEBサイトも別々でアーケードの形状も違っている。
