埼玉県の大宮駅から東北・上越新幹線の線路とピッタリくっついて赤羽駅までを結び、旧赤羽線に入って池袋、さらには新宿、渋谷、恵比寿と山の手オサレゾーンまで直行してしまい「埼玉県民の文化蹂躙が始まる」と言われて久しい後発路線「JR埼京線」であるが、赤羽駅を過ぎてすぐに埼玉に入ると思っていたら大間違いで、さらに二駅ほど東京都内に属する駅が存在する。その一つが浮間舟渡駅だ。北区浮間と板橋区舟渡のちょうど区境に駅があり、このような合成駅名が採用されている。
駅前ロータリーに出るとその西側に区境が走っていて、駅前に直結している北区民のオアシス「浮間公園」の中にも区境が走っている。駅前には一応マクドナルド、モスバーガー、松屋といった外食チェーン店が申し訳程度に揃っているが、駅の南側は殆ど何も無いと言っても過言ではなく、各駅停車しか止まらない駅という事もあって発展度はイマイチだが、そんな街にも高さ30階建ての「アイ・タワー」なるランドマーク的なタワーマンションがそびえているので侮れない。しかし埼京線の不便さと痴漢の多さは御存知の通りで、夜10時を過ぎると電車の本数が激減してしまう。当然家賃相場も赤羽と比べればかなりお安くなるのだ。
