1995年3月にオウム真理教がよる地下鉄サリン事件やその他の一連の事件を起こす以前から、東京都内各所にオウム真理教が経営する店舗があちこちにあって、教団の資金確保の手段となっていた。それがパソコン店「マハーポーシャ」だったり、外食部門では「うまかろう安かろう亭」だったりするのだが、特に世田谷区池尻四丁目において教団名を全面に押し出した形で現れた「オウムの弁当屋さん」は衝撃的で、当時の広告チラシにはコック帽を被った麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚をモチーフにしたキャラまで使われていた。
24時間営業で宅配サービスもやっており、近所に住んでいた岸部四郎氏も知らずに常連として利用していたという。池尻四丁目の淡島通り沿いにあるマンションの一階に店舗テナントがあり、ここがオウムのお弁当屋さんだったらしい。当然ながら跡形もないですけどね。あの事件前にはとっくに店を畳んでいたようだ。