西成区山王三丁目にある飛田新地は大阪最大の遊郭跡。明治43(1910)年に「南の大火」で難波新地乙部遊郭が全焼した後、大正5(1916)年に当地に移転してきたもので、戦災を免れている為に戦前からの遊郭建築が多数残されている。鯛よし百番をはじめとして重要文化財モノの貴重な建築物がゴロゴロ見られるが、昭和33(1958)年の売防法施行後も表向きは料亭として営業しながら現役で「商売」をしているような所なので、決して歴史の表舞台に出る場所ではない。この飛田新地の区画には約200軒近くの「料亭」が昼過ぎから夜中12時まで店を開いていて、今でも異様な繁盛ぶりを見せている。営業中の写真撮影はご法度です。
飛田新地
2014.03.11