雑賀崎漁港

和歌山市

鄙びた昭和の景勝地、和歌山市の奥和歌浦・雑賀崎に赴くと、高台の上には見事に廃墟と化したホテル太公望、そこに隣接する生ける廃墟ホテル「七洋園」などが並んでおり見た目にも凄まじいが、そこから南側に開けた山の斜面を下っていくと、漁港に面した雑賀崎集落がある。和歌山市の中でもとりわけ鱧漁が盛んで、雑賀崎漁港の鱧をわざわざ京都の料亭が遠路はるばるやってきて買う程だとか。

漁港からも見える、急斜面に沿って無理くり作られた集落に入っていく。人がすれ違えるのがやっとの道幅の路地に沢山の民家が立ち並び、たまたま我々が訪れた時には屎尿処理のバキュームカーが数台やってきてはやたらと長いホースを路地に運んでいき作業に勤しむ姿が見られた。そう言えば和歌山は下水道普及率がとんでもなく低い土地柄、しかしバキュームカーのおっちゃん達もこんな場所じゃ仕事も大変そうである。

和歌山市 和歌浦

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