中央線沿線の郊外住みのサラリーマンに「快速は杉並三駅を通過しろ」とことごとく嫌われ土休日は快速が止まらない高円寺・阿佐ヶ谷と並んでサブカル野郎の巣窟と化している西荻窪駅前にも戦後のドサクサ感溢れる呑み屋街がしぶとく生き残っている。
「柳小路」という随分小汚い通りなのだが、とりわけ「ハンサム食堂」といういつも繁盛しているタイ料理居酒屋が幅を利かせていて場所の雰囲気も相まって東南アジアの怪しい小道的な情緒も出ている訳であるが、一方で「ワクワクランドピーチ倶楽部」やら「パーフェクトサロン サンタバーバラ」だの西荻名物ピンクの象ならぬピンクのネオン看板を轟かせる、高円寺仲通りあたりでも見かけるアッチ系の店もあるカオスっぷり。そんな怪しい柳小路を抜ければ「幸福の科学発祥の地」…中央線の魔力という言葉はこういう場所に当て嵌まるものなのかとつくづく思う。