旧弾正橋(八幡橋)

江東区

物件情報

東西線門前仲町駅近く、富岡八幡宮の横手に入ると、もともと運河だったところが埋め立てられて遊歩道になっているところに古めかしい鉄橋が架かっている。明治11(1878)年に建造された「日本で初めて国産の鉄で作られた鉄橋」と言われる旧弾正橋。富岡八幡宮の隣にあるので今の名称は「八幡橋」に変わっている。国指定重要文化財。

日本の文明開化の象徴でもあり、アメリカの土木学会栄誉賞碑が橋の傍らに置かれている。よく観察すると橋のピンの接合部には菊紋が施されている。もとは中央区京橋の楓川に架かっていたが、橋の架け替えや関東大震災後の復興計画で廃橋となり今の場所に移されている。人道橋として今も渡る事ができ、足元は八幡堀遊歩道になっていて、橋を真下から拝むこともできる。また八幡橋付近は野良猫の溜まり場になっている。

2017年12月7日に起きた富岡八幡宮元宮司(弟)による現宮司(姉)殺害事件では、襲撃時に宮司の付き添いの運転手をしていた男性がこの橋の上を逃げ難を逃れようとしたが、追いかけてきた弟の妻により日本刀で斬りつけられ、右腕をほぼ切断する状態の大怪我を負っている。八幡橋の脇にある富岡八幡宮宮司の邸宅は近年洋風の豪邸に建て替えられたもの。地元不動産業者によれば「4億円は下らない」と言われている。

物件写真

八幡橋付近は野良猫が餌付けされているため、彼らの溜まり場になっている

八幡橋脇の富岡八幡宮境内地にそびえる富岡家の邸宅。賽銭御殿と揶揄される

江戸東京の新・祟り名所誕生

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