赤川仮橋

大阪市都島区

大阪人の母なる川「淀川」に架かる幾つかの橋の中でもこの「赤川仮橋」の存在は特殊である。大阪市都島区大東町と東淀川区東淡路の間にあり、元々は城東貨物線淀川橋梁として昭和4(1929)年に建設されたもので、当初から複線分の幅で作られていたが、線路は下流側だけの単線に敷設され、もう片側のスペースを大阪市が借り受けて歩行者用の橋として整備し、以後84年間に渡って市民の生活道路に使われてきた歴史を持つ。しかしJRおおさか東線の延伸工事に伴い赤川仮橋は線路の複線化に向け、2013年10月31日をもって歩道部分が閉鎖された。

橋の長さは600メートル少々あって、歩行者と自転車が利用可能だったが「自転車を押して歩く」人が皆無で、みんな我が物顔で突っ込んでくるのが大阪らしい光景でした。なお、代替橋の建設計画は大阪市の財政難で頓挫。閉鎖後、これまでの橋利用者は上流1キロの地点にある菅原城北大橋まで迂回する必要が生じている。付近は鉄道不毛地帯のため市バスが住民の足になっていて、JRおおさか東線延伸工事後は新駅の建設が予定されている。

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