物件情報
JR新大久保駅の北側にはかつて「ロッテ新宿工場」があり、電車の窓からもロッテチョコレートの巨大なネオン広告が見える。この辺一帯も韓国系教会があるなどコリアタウンの色彩が強い。最近になり道路が新設拡張されて雰囲気が一変している。
そもそもロッテという企業自体が戦後日本で成功した在日コリアン系企業であるということと、この場所にロッテの工場があるということを見ても、日本における在日コリアンの歴史にとっても重要な街なのである。
昭和40年代までは日雇い労働者の街「ドヤ街」として山谷と並ぶ規模の寄せ場となっていたというが現在その面影を残すのは道沿いに何軒か並ぶ「新大久保ハウス」などの木賃宿の存在くらいだ。もっとも現在はドヤよりも韓国人向けの安宿「民泊」が密集するのが新大久保らしい。
ロッテ創業の地であった新宿工場は2013年7月に狭山工場に集約される形で閉鎖されており、工場の建物は2018年までに全て解体され、更地になっている。