戦後の新宿歌舞伎町で大繁華街の礎となった「新宿コマ劇場」。昭和31(1956)年に大阪梅田の梅田コマ・スタジアムの姉妹劇場として開場して以来、多くの演歌歌手や俳優による公演が行われ「演歌の殿堂」と呼ばれていた場所だった。それが2008年末に閉鎖し、その後もしばらく建物が残されていた。コマ劇場一階には「コマのれん街」という飲食街が入っていて、コマ劇場の閉鎖後も一部の飲食店が営業を続けていた。その頃に一度中に入ったが、見ての通りのゴーストタウン状態。そのうち全て閉鎖され解体された。
隣接する新宿プラザ劇場も2008年11月閉館、その向かいにある新宿ジョイシネマが2009年5月閉館、第一東亜会館が2009年11月閉館、残る新宿ミラノ座も2014年末の閉鎖が決まっており、一時期ではあるが歌舞伎町から映画館が全滅する事になった。現在コマ劇場跡地は地上130メートルのタワーホテルとシネコン「TOHOシネマズ新宿」が入居する「新宿東宝ビル」が2015年春のオープンに向けて建設中である。