物件情報
川崎市役所にも程近い川崎区東田町の一角は、川崎駅前の繁華街の外れに位置しており、昼夜を問わず風紀の悪い地域で通行人の人相が例外なく悪いのが特徴的だが、そんな東田町の一角が泥沼の地上げ戦争の舞台となっており、その筋には有名な「川崎案件」と呼ばれている場所でもある。2010年頃までは古くからの商店や路地裏飲食街が残っていたが、後に大部分が解体整地されてコインパーキングに。
だがそんな一角で、一軒だけ元焼き鳥屋の屋号を引き継いで「ラーメン220円」の看板を掲げて商売をしているのが「ラーメン鳥竹」である。果たしてこんな場所で採算は取れるのか甚だ疑問だし、怪しさ満点なのだが、好奇心には勝てず引き戸をガラガラと開けて入店すると、意外にも店主は30代くらいの若いお兄さんで、僅かにカウンター席がたったの5席、そこで一杯220円のラーメンで勝負している、かなり気合の入った店だった。ちなみに現在は一杯240円に値上がりしたという話も。トイレは「小」しか流せないそうなのでご注意下さい。
なお、この「川崎案件」では敷地内で殺害された暴力団員が車の中で発見されていたり、まあ色々とえげつない事情がこれまでにあって、さすが川崎、なるほど川崎と感心せずには居られない特殊な土地となっている。
追記
ラーメン鳥竹は2015年末~2016年初旬頃に突然閉店したらしく、建物も解体されて現存していないそうです。