大阪市営井高野第6住宅

大阪市東淀川区

物件情報

2006年12月に今里筋線が開通してからは都心にも行きやすくなったはずの街、東淀川区井高野。ベッドタウンとしてもっと発展しても不自然はないのに、ちっともそうならない理由が「市営住宅だらけ」で「治安が悪い」という事であると地元のネット掲示板などに書かれる始末なのであるが、井高野駅から徒歩7分程の場所にデザイナーズぶったゴッテゴテバブリーな外観の珍妙なマンション群が目につく。

ここもやはり市営住宅で、「大阪市営井高野第6住宅」という名称のもの。1~25号棟まであり、その多くが高層棟となっていて住民の数も非常に多いと見られる団地だが、特に19~21号棟までの3棟がご覧の通りの建物となっている。1996年に建設されており、ちょうど行政が湯水のように公金を叩いて各種公共施設等豪華ハコモノ物件を乱造していた時期と被るのだが、元々はこちら「大阪府営井高野住宅」として建てられているもので、大阪府・市の二重行政解消の一環として、2015年8月に府から市に移管されて今の名称となっているのだ。

ちなみに大阪市住まい公社のページを見るとこの3棟だけ大量に入居者募集が掛かっている。例えば19号棟「3LDK 70.00㎡ 7階」の一室が家賃64,100円、21号棟「2LDK 60.00㎡ 1階」の一室が43,600円といった具合で、築年数の割にはすこぶるお安くなっている。もちろん市営住宅なので低所得者層向けなのは基本だが、この3棟に関しては入居基準を上回る所得のある世帯(中堅層)向け「市営すまいりんぐ」と称する特別な市営住宅となっている。しかし、これだけの規模の団地がありながら生活感が希薄過ぎるのが気掛かりである。住民は恐らく高齢者ばかりなのだろう。

なお、比較的真新しい22~25号棟は大阪府住宅供給公社の分譲マンション「ウエルピア井高野」となっていて、こちらは2000年築で「4LDK 91.40㎡」の物件が中古で1980万円で販売されている。地価の高い首都圏の人間からしたら考えられないほどにお安い。

物件写真

井高野駅前から北進すると突き当たりに現れるゴツいマンション

2015年8月から府営住宅から移管「大阪市営井高野第6住宅」に。

取材のタイミング悪く、外壁工事中であちこちに足場が置かれていた

ウエルピア井高野は大阪府が建てた分譲マンション

大阪市営地下鉄

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