ドヤ街・山谷

台東区

大阪・西成釜ヶ崎と並ぶ、日本最大級の簡易宿泊所街(ドヤ街)。台東区日本堤・清川・東浅草、荒川区南千住に跨る一帯のことを指す。昭和の高度経済成長期を底辺で支えた時代もあったが、時代は過ぎ、当時の労働者は皆一様に高齢化したまま街そのものが福祉住宅街と化しているのが近年の傾向である。

街の規模を釜ヶ崎と比較すると、人口密度では圧倒的に少ない。高密度なマンション型のドヤよりも木造家屋型のものが多く、釜ヶ崎や横浜寿町ほどの威圧感はない。日夜を通して人通りも少なくとても寄せ場としての活気を保っているようには見えないし、一般的なマンションもかなり多いので普通に家族連れが歩いていたりして、先入観だけで来ると拍子抜けする。釜ヶ崎同様、近年では簡易宿泊所が外国人バックパッカー向けの安宿に業態変更するケースが相次いでいる。

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