大宮北銀座

さいたま市

物件情報

大宮駅東口には巨大歓楽街の「南銀座」もあれば、それに対する「北銀座」というものも存在する。具体的には大宮駅東口から道なりに北上し大栄橋の下のガードを潜った先の「さいたま市大宮区宮町四丁目」の一帯となる。厳密には「平和通商店会」「北銀通り」の並行する2本の道路に挟まれたエリアで、特に一部の区画は埼玉県で西川口とここだけしかない特殊なお風呂屋さんの営業許可地域になっていて、のっけからお城風の変なお風呂屋さんがそびえていたりするアレな地域にも関わらず、この道を通って自宅と駅を行き来する地元民(家族連れ含む)の姿も多く、なかなか素敵な住環境ですねと感心する事請け合い。

こんな特殊な場所という事もあって昔は赤線地帯だったとされるのだが、埼玉は廃娼県であり表向き遊郭が存在しない事になっている中で「達磨屋」と呼ばれる乙種料理店とやらがあったという土地らしい。

ちなみに大宮発祥の大手中華チェーン店「日高屋」も、当初はこの北銀座の一画にあった僅か五坪のラーメン屋「来来軒」から始まった。近隣のお風呂屋さん街に出前の注文を受けガラの悪い客相手に深夜まで頑張りながらすくすく育って、今では首都圏各地に増殖しまくる一大チェーン店に成長したのかと思うと感慨深いですね。

2017年12月17日午後、大宮北銀座にある店舗「Kawaii大宮」で火災が発生、客と従業員5人が死亡する痛ましい出来事が起きている。築50年以上の古い建物でろくに窓や扉も付けていない欠陥建築物だった事で逃げ遅れた客が犠牲になり、被害が拡大したという。こうした特殊産業の店舗は法による規制で建て替えが不可能で、この店舗のように古い建物のまま使い続けられる事も珍しくない。

物件写真

5人死亡の火災が起きた「Kawaii大宮」

大宮北銀座は中華食堂日高屋(ハイデイ日高)創業の地です


タイトルとURLをコピーしました