物件情報
戦後の横浜においてその悪名を全国に轟かせた巨大売春窟が存在した京急黄金町駅近くの高架沿いの一帯。1990年代にはあらゆる国籍の外国人が春をひさぎその規模は大阪の飛田新地を上回っていた程だという。しかし横浜開港150周年を迎える前の2005年に神奈川県警による浄化作戦(バイバイ作戦)が実施され、黄金町駅周辺の赤線地帯はことごとく壊滅した。2008年に一度訪れた時には「正しく知って ストップ エイズ!」の大看板が高架下に掲げられ、相当に異様な雰囲気だった。
その後大量にあった置屋は飲食店や身元の不安定な外国人が暮らすウィークリーマンションなどに代わり、さらにアート関係な方々が借りているなど活用されていて、毎年春の大岡川の桜祭りや「黄金町バザール」といったアート系イベントには多くのリア充観光客が押し寄せる健全な空間に変わっている。しかし未だにそうした「元置屋」として使われていた物件には空き部屋が多く、相変わらず異様な街並みである。
物件写真
2008年当時の黄金町界隈、まだ生々しさが残っていた
その後、置屋街は外国人向けウィークリーマンションに転用
アートの街として行政主体で再興を図る