岸和田・堺町S字カーブ

岸和田市

「岸和田だんじり祭」では岸和田市内の各町のだんじりが街を豪快に駆け抜ける事がよく知られているが、中には狭い住宅地の路地で曳き手の腕の見せ所と言わんばかりに全速力で「やりまわし」を行う姿もよく見られる。その為、街中の家の軒先や電柱といった至る所に衝突対策のための紅白ストライプの緩衝材が巻かれているのを目にする。

しかし、数ある「だんじり衝突多発地帯」の中でも岸和田市の旧市街地にあたる紀州街道沿いの堺町付近には狭い街道沿いの路地に「S字カーブ」があり、ここも容赦なくだんじりが突っ込むのである。とりわけS字カーブのドンツキにあるお宅はほぼ毎年のようにだんじりの突撃を受けていて、周囲は古くからの建物が並ぶ中、このお宅だけが真新しいプレハブの壁となっていて、だんじりが突っ込む度に壁を補修しているらしい。市民生活と伝統行事を両立させるのはそれだけでも大変な事なのである。

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