大阪府北摂地域に位置する池田市は、大阪の中でも非常に教育熱の高いエリアでもあり、とりわけ大阪教育大学附属池田小・中・高等学校のようなエリート養成校もあるような土地柄。池田市緑丘にある同校の校舎は阪急宝塚線石橋・池田両駅からも離れており、どちらからも片道20分程を要する。ここで起きた出来事と言えば2001年6月8日に起きた「附属池田小事件」と称される、同校の小学校生徒8名が突然校内に忍び込んできた男に次々と刃物で刺され死亡した事件である。現在も校門付近には事件の記憶を風化させないため置かれたモニュメントと、犠牲者8名と同じ数の鐘が掲げられその名前を刻んだ塔が設置されている。
この事件を起こし2004年9月14日に死刑執行された宅間守の一家は旧薩摩藩武士の家系でそれを代々誇りにしていたような家柄で、その生い立ちや家庭環境から社会に対して強烈なコンプレックスを抱いており「エリートの卵」である同校の生徒への一方的な憎悪が犯行のきっかけの一つだったとされている。ちなみに千葉大学に在籍中、埼玉県朝霞市の女子中学生をさらって二年間監禁していた某容疑者も大阪教育大学附属池田中学校の出身である。やはりエリート志向の家は落ちこぼれてこじれると後が厄介である。