千葉・院内仲通り

千葉市

横浜に関内という地名があるが、千葉には「院内」という地名がある。千葉市を代表する神社・千葉神社の境内地に属する寺領百姓居住地を院内と称した事が地名の由来とされていて由緒正しい感じはあるが、関東きっての悪所・栄町に隣接するという土地柄だけにうらびれた呑み屋街や怪しい雑居ビルが目立つ、古臭い商店街の残骸のようなものが千葉神社の裏手から旧千葉駅(千葉市民会館)方向に連なっている。

その道すがら、かつては立派な割烹料理屋だったと思しき廃墟然とした建物(屋号は「幸松」)や、窓という窓がびっちり塞がれた朱塗りの雑居ビル、赤線地帯かと思わせるあばら家風味の呑み屋街の残骸が連なる一角などが見られる。既に商店街の名称もよく分からなくなっているが、とある民家の軒先に手書きで「院内仲通り」と書かれた看板が掲げられており、これがこの通りの昔からの名称なのだろう。

さらには「千葉華僑総会」「千葉県中華料理環境衛生同業組合」の看板を掲げる建物もある通り、この一画が戦後のドサクサでどうこうあった歴史の名残りか、今も華僑社会の片鱗も伺わせている。

千葉市 栄町

千葉市 栄町

千葉市 栄町

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千葉市 栄町

千葉市 栄町

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千葉市 栄町

千葉市 栄町

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