塩山温泉

甲州市

JR中央本線で東京から甲府に向かう途中、甲府盆地を降りた先にあるのが旧塩山市、今では市町村合併で甲州市の一部になっている街である。新宿から青梅・奥多摩を通り甲府に至る青梅街道が通る街でもあり、塩山から丹波山村や奥多摩町などにも抜けられる。街の地名の由来ともなっている「塩ノ山」の南麓にあるのが塩山温泉郷。ここも開湯600年の歴史があると言われる温泉らしいのだが、「宏池荘」「ゆばた」「中村屋」「井筒屋」といった個人経営の小規模な旅館ばかりが10軒あるかないかと言ったところで、一部は廃業している旅館もある。温泉街という程の規模もない閑静な街並みが広がっている。

やはり近所に観光客を根こそぎ集めまくっている「ほったらかし温泉」があるせいで客足が伸びない印象だが、湯治客や地元民の利用が多い模様。湯は高濃度のアルカリ単純泉でヌルヌルタイプ。日帰り利用可能なのは宏池荘に共同浴場があるのみで、流行りの足湯を置いたりしない辺り、今どきの観光客に媚びない頑固さがある。JR塩山駅から温泉街に向けて伸びる商店街の豪快な寂れっぷりも見もの。

甲州市 塩山

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