文殊院イスラーム霊園

甲州市

日本にもじわじわ増えつつあるムスリム系住民の存在。しかしまだまだ日本ではイスラム教徒に対する関心や理解が進んでいない。イスラム教徒は死後「土葬」されるのが決まりになっていて「火葬」は教義によりタブーとされている。しかし日本の多くの自治体は土葬を条例で禁止している上、土葬墓の造成には抵抗が強く、どこの土地に作ろうとしても地元民に反対されるのがオチである。よって日本に骨を埋める事になったムスリム系住民はどこの墓に入ればいいのかと探すと殆ど見つからず、東京近郊では山梨県甲州市にある「文殊院」のイスラーム霊園など受け入れ先が僅かしかないというのが実情。

塩山市街を見下ろす眺めの良い山の中腹にある文殊院の墓地には仏教式の一般的な墓も多く並んでいるが、それ以上に目立つのがムスリム系住民の土葬墓。人間一人分のスペースを割くのが通常である土葬墓は数に限りがあり、年々その数が増えていく一方で、文殊院のイスラーム霊園は数年先には飽和状態になるとみられている。今後の日本社会の行く末を色々と考えさせられる場所だ。

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